|
映画「宇宙兄弟」を見てきた。
原作漫画を先に読んでいるから期待半分、不安半分。 見終わった感想は意外と良かった。 かなり内容はしょってて、シャロン博士もでてなかったけど、予想外にまとまっていて良かった。 原作よりも兄弟愛みたいなものが強調されていた感がする。 小栗旬のムッタが意外にあっている。 ああ、なんかこんな感じ。 見ていて違和感がないのだ。 主題歌のコールドプレイ「ウォーターフォール〜一粒の涙は滝のごとく」もオープニングにマッチしていた。
挿入歌のPrimal Scream - Rocks もいい。
20世紀少年でかかっていた曲に少し似ているかな・・という気もする。(かなりの反論はあると思うけれど) 原作も何も知らない人の為に、少しだけストーリーを言うと・・。 ムッタとヒビトという兄弟がいた。 二人は幼い頃に月に向かうUFOを見て、お互いに誓いを立てる。 「むっちゃん、俺は宇宙飛行士になって月へ行くよ」 月日が流れ、宇宙飛行士になれるのは一握りの選ばれた人間だけだと諦めた兄、ムッタは自動車メーカのデザイン部門で働いていた。 一方、弟のヒビトは宇宙飛行士となり、今まさに月に飛び立とうとしていた。 時に西暦2025年。 ムッタは上司に頭突きをかまし、会社をクビになった。 就職活動をするが仕事が決まらないムッタは家の中でも肩身がせまい。 そこにJAXAから書類選考通過の案内が届く。 弟のヒビトが勝手にムッタの書類を作って応募していたのだ。 勝手な事をするなよと怒ろうとする兄に、弟はある日のカセットを聞けよと言う。 幼い日の二人は、野原の音をよく録音していたのだ。 弟に言われるまま、懐かしいカセットを再生するムッタ。 そこには「俺も宇宙飛行士になる」と宣言した自分の言葉が録音されていた。 かつての夢を思い出しながらも、そんなのは俺には無理だろと自嘲するムッタ。 しかし、流されるように面接に向かう。 この後、ムッタはいくつもの厳しい選抜試験を受けていくことになる。 (映画ではかなり割愛されていたけれど・・) 岡田将生の英語はなかなか様になっていたけれど、小栗旬の英語がインチキくさく感じたのは気のせいだろうか。 伊藤せりか役の麻生久美子、古谷やすし役の濱田岳、福田直人役の塩見三省はかなり漫画のイメージに近いと思う。 あと、母親役の森下愛子にはやられた。 あの役やれるのは大竹しのぶくらいじゃないか、なんて思っていたけれど、これが実にはまっているのだ。 そう言う意味ではもじゃ君のイメージではムッタは大泉洋か・・なんて思わなくもなかったが、結果的に小栗旬で良かった・・という感じがする。 ただなんとなく今一つぴんとこなかったのがケンジ役の井上芳雄。 映画では漫画ほどの存在感はなかったが、漫画を先に読んでいるとどうしてもちょっと違和感を感じないではいられない。 なんかちょっと違うような・・。 何がと言われてもうまく言えないのだが。 結末は漫画を読んでいる人なら、こうなってほしいっていうのがあると思うのだけれど、その期待を裏切らない展開になっています。 もっともかなりはしょられているから、あれは?とかこれは?なんてのも本当はいっぱいあるんだけど。 でも総じて良かったと思います。 隣の方で見ていた女の人が途中からずっとすすり泣きしていました。 そういう自分も涙ぼろぼろで、本当最近涙もろくなったなあ・・なんて思うわけで。 他の方のレビューで日本の特撮も良くなった・・みたいのを見かけたのだけれど、確かに宇宙船の発射シーンとかは良かった。 でも月のシーンはなんかちょっと手抜きな感じがしなくもない。 月って地球の重力の1/6とかじゃなかったっけ? の、わりにすごく重力感じさせられる画面なわけです。 スタジオ撮りとかでしょうがない・・って言えばそうなのかもしれないけど、もうちょっと浮遊感というか・・を演出してほしかった気がする。 あの大昔の映画「2001年宇宙の旅」だって浮遊感を感じさせてくれていたんだし・・・。 細かい所をあげつらねればそんな愚痴もあることはありますが・・。 |
||||
|
|
|
永福一成著 竹光侍の1巻~2巻までを読んだ。
表紙のイラストは漫画家の松本大洋。 同名の漫画が全8巻で刊行されている。漫画の方は確か2巻目くらいまでは読んだ記憶がある。
独特の画風でキツネ目の主人公の一風変わった物語だった覚えがある。 今回この小説を読んだのもその記憶があったからだ。 巻末の解説を読むと、漫画竹光侍の原作を担当したのが永福一成であったようだ。 同じ漫画家で子弟の間柄とある。それでいて、松本大洋の願いで原作を書いたというくだりが興味深い。 しかも原作を小説仕立てで提供してほしいと言われたそうだ。 漫画家が書いた小説。 そう言うと少しあなどりがちだが、読んでみるとこれはこれで面白い。 もっとも話の流れが「居眠り磐音」に似ているような気がしなくもない。 しかし、根本的なキャラの違いがまた異なった面白さを見せてくれている。 「居眠り磐音」に似ている所と言えば、流浪の身となった主人公が下町長屋に住まう様になり、その隣の子供に好かれる・・といったあたりだろうか。 矢場がでてきたり、岡っ引きや同心の活躍に手を貸すというくだりも似ている。 最大の違いは主人公の瀬能宗一郎が自ら刀を捨てたという点だろう。 剣の達人に幼いころより剣をしこまれた宗一郎。 だがまだ幼いある日、謎の刺客に襲われ父と母を失う。さらに宗一郎自身も剣を使い刺客の6人までも屠ってしまう。 このままでは剣の鬼になってしまうと、刀を売り払い、人を切れない竹光に変えてしまう。 にも関わらず、宗一郎に剣鬼木久地真之介が迫る。 宗一郎には出生の秘密があり、それを封じ込めるために使わされた暗殺者であった。 自分と同じ匂いを宗一郎に感じた木久地は名乗りをあげ、「必ずお前を切る」と宣言する。 同じ剣鬼の出現に戸惑いと喜びを覚える宗一郎。 はたして宗一郎は再び剣をとり、剣鬼となるか否や。 2巻までの話の流れとしてはこんな感じである。 剣鬼でありながら、子供に好かれ世事に疎いと言う宗一郎のキャラが際立っている。 漫画では剣自身が妖剣で宗一郎を誘っていたような覚えがあるが、どちらも味があって選びがたい。 最後がどうなるのか楽しみなところである。 |
||||||
|
|
|
劇場でSPEC天を見た時、宇宙兄弟の予告をやっていた。
正直「宇宙兄弟」っていう漫画の存在は知っていたが、あんまり興味がなかった。 つまんなそう。 なんとなくそう思っていたのだ。 それが予告編を見て、「あれ?なんか面白そう」と感じ、コミックレンタルで数冊借りて見て・・・・・。 ![]() 見事にはまったわけだ。 泣ける。 これはかなり泣ける。 もじゃもじゃ頭の兄貴ととんがり頭の弟。 幼い日に同じ夢を抱きながら、弟は夢を実現させ、兄は自動車メーカーに就職。 できる弟。できそこないの兄貴。 どこにでもありそうなシチュエーションから始まりながら、ぐいぐいとひきつけられていく。 迷った時には自分の心に聞きなさい。 シャロン博士の言葉が胸に響く。 「兄貴たるもの常に弟より一歩先をいかなければならない」 そう言いながら、常に弟に対してのコンプレックスがある兄。 ある日兄は弟を馬鹿にした上司に頭突きをくらわして会社を首になる。 んな馬鹿なとも思うのだが、その後の展開にはもうやられっぱなし。 閉所恐怖症で高所恐怖症な自分に宇宙飛行士なんて選択はまずないが、この夢を思い出してひたすらに向かって行く兄の姿に感動ひたすらなのである。 あちこちで運が味方する。 でも現実もなんだがちょっとずつそんな気がしなくもない。 何より、この兄ムッタの心のありようがいい。 そしてその兄の心の支えであるシャロン博士。 途中で止まらなくて一気に読み切ってしまったが、こうなると続きが気になってどうしようもないってやつだ。 シャロン博士どうなっちゃうの? 月面望遠鏡は? ケンジはどうなる? 弟は? あちこちで現実に起こりがちな葛藤が描かれるが、その中に表現しようもない優しさが同時に描かれていて、漫画と知りながら嗚咽してしまう。 「いい奴だなあ」 これを読むと、何かをあきらめちゃいけない。 そんな気にさせてくれる。 元気が出る漫画だ。 ぜひともお奨めしたい。最近の一押し。 |
|
|
|
米澤 穂信の「ボトルネック」を読んだ。
「インシテミル」を書いた作家らしい。 映画「インシテミル」が面白かったという記憶はないのだが、小説のカバーに書いてあったストーリー紹介に興味が湧いて読み始めた次第。 主人公は恋人が死んだ東尋坊で意識を失う。 そして目が覚めた時、パラレルワールド、もうひとつの世界に紛れ込んでしまっている、という展開だ。 展開の早さというか、テンポの良さにぐいぐいと読まされた。 途中、ホラーになるのか?という気配を感じさせながらも、そうはならなかった。 ハッピーエンドとは言い難い結末だが、意外な結末ではあった。 そこでそうくるか。 そんな感想である。 この結末は受け取り方次第でどうとでもとれるのかもしれないが、普通に考えるとダークサイドな展開を想像してしまうところ。 もうちょっと違う結末でも良かったんじゃないかなあ・・・と個人的には思う。 そう言う意味じゃ最近始まったテレビドラマの「リーガルハイ」の1話も、そのラスト必要なのかな・・という気はしなくもなかった。 救いがない世の中。 今の現実がそんな風に思われる今日この頃。 あえて物語の中もそうである必要はないんじゃないかなあ・・みたいな。 共感はあっても後味よくないってどうもなあ。 |
||
|
|












